保険適用対象

人プラセンタとはどのようなもの

人プラセンタとは、文字通り「人間の胎盤」のことです。
通常、哺乳類内の何の胎盤なのかが分かるよう、「ヒト由来プラセンタ」「人プラセント」といったように表現します(同様に、豚の胎盤の場合は、「豚由来プラセンタ」「豚プラセント」とも言います)。母親の体内では、「胎児になるか」「胎盤になるか」は自然の摂理で選択されます。
その結果、胎児に選ばれなかったものが胎盤になるのです。

そうした経緯をもつ胎盤は、胎児が必要としている細胞やそれを驚くほどの速さで増殖して臓器に形成させる因子や作用が全てそろっているすごい臓器ということができものです。
胎盤にはホルモンや血液なども含まれていますが、それらを完全に除去した後に必要な成分(成長因子など)を抽出して滅菌したものが人プラセンタエキスです(医療用のプラセンタ注射やプラセンタサプリメントには、この人プラセンタエキスが使用されます)。
現在、人プラセンタは、日本全国の医療機関でHBV(B型肝炎)やHCV(C型肝炎)、HIV等に感染していないかどうかが検査され、安全性が確認された健康な満期正常分娩の産婦の胎盤だけが、同意を得た上で収集されています。

かつて、妊娠中絶者のプラセンタを収集するような社会問題が発生したことがあったようですが、現在は、そうした問題は発生していません。
この人プラセンタは、医療用としてだけ使用が認められており、保険適用のもとで肝機能障害の治療薬や更年期障害の治療薬として使用されています。

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